クリスマスが近づくと、街はキラキラと輝き、SNSにもかわいいツリーやリースの写真が並びます。
「うちも飾ってあげたいな」と思っても、光や音が苦手な子にはそれが負担になることもありますよね。
「無理はさせたくない。けれど、なにも飾らないのは少しさびしい。」
そんなご家庭におすすめしたいのが、アドベントカレンダーです。
部屋の雰囲気を大きく変えすぎずに、季節の楽しみをそっと添えられるアイテム。
発達障害やグレーゾーンの子どもにも取り入れやすく、行事を“少しずつ楽しむ”きっかけになります。
発達障害の子どもにアドベントカレンダーが向いている理由
発達障害やグレーゾーンの子どもの中には、環境の変化に不快感や不安を感じやすい子もいます。
けれど、成長するにつれて学校行事や外出など、季節のイベントに触れる機会は避けては通れません。
祭りや花火大会などであれば、数日間家から出ないことで回避できることもあるでしょう。
しかし、クリスマスは日本中どこでも見られる行事であり、長期間にわたって街全体が装飾されます。
イルミネーションや音楽など刺激の多い環境をいきなり受け入れるのは簡単ではなく、その間ずっと引きこもることも難しいでしょう。
だからこそ、家庭の中で少しずつ季節の雰囲気に慣れていくことが大切です。
アドベントカレンダーは、棚の上や壁の一角に置くだけで、静かな空間のままクリスマスを感じられるアイテムです。
毎日ひとつずつ扉を開ける動作を通して、「もうすぐイベントがある」という見通しを立てやすくなり、子ども自身が心の準備する期間にもぴったりです。
クリスマスを楽しみにできるようになれば、翌年はツリーを飾ったりイルミネーションを灯したりと、段階的に季節の行事を広げていくこともできます。
こうした小さな積み重ねが、将来の社会生活での環境変化への順応につながっていくでしょう。
アドベントカレンダーを発達障害の子どもに与えるメリット
アドベントカレンダーは、行事を通じて季節を感じ取る力を育てたり、日付の理解や約束を守る練習につながったりと、発達障害の子どもにとって学びの要素も多く含まれています。
ここでは、アドベントカレンダーを取り入れることで得られる4つのメリットを紹介します。
1. 気候の変化やイベントに対すると心の準備
発達障害やグレーゾーンの子どもは、冬の寒さや暗さに気持ちが左右されやすい傾向があります。
季節性うつ病（SAD）が見られることもあり、クリスマスの時期に心が不安定になるケースもあります。
アドベントカレンダーは、そうした変化に少しずつ慣れる練習にぴったりです。
1日ごとに小さな楽しみを感じることで、気持ちが落ち着きやすくなり、冬を前向きに過ごせるようになります。
アドベントカレンダーになれてきたら、翌年からはライトアップや音が出る装飾を加え、五感を来るのもおすすめです。
2. カレンダーの読み方や学習サポート
発達障害やグレーゾーンの子どもにとって、決まった流れのある生活は安心できる要素です。
そのため、自分で日付や曜日を理解できるようになると、行動の見通しが立ちやすくなります。
アドベントカレンダーは、日付や数字を意識する練習にぴったりのアイテムです。
「今日は〇日」と確認しながら窓を開けることで、自然と数や順番の感覚を身につけられます。
通常のカレンダーを読めるようになれば、時間割や予定も把握しやすくなり、自立への第一歩につながるでしょう。
3. ルールを守るトレーニング
アドベントカレンダーは、毎日ひとつずつ小窓を開けながら、クリスマスまでの24日間をカウントしていくアイテムです。
順番を守らないと最後まで完成しないタイプもあり、「今日はどこを開ける日か」を意識する習慣が身につきます。
とくに、レゴやパズルのように少しずつ形を作っていくタイプは、順番を守らないと途中で組み立てができない商品もあります。
「次を早く見たい」という気持ちを抑えながら取り組むことで、楽しみながらルールを守る力を育てられます。
4. 親子のコミュニケーションが図れる
発達障害やグレーゾーンの子どもの中には、言葉のやり取りが負担になりやすい子もいます。
ひとりの世界に没頭し、会話が続きにくい場面もあるでしょう。
アドベントカレンダーは、自然に声をかけるきっかけになります。
「今日は何番？」「なにが出てきた？」と問いかけることで、会話が自然に始まり、反応や表情の変化を感じ取ることができます。
開ける係を交代する、出てきたものを一緒に並べるなど、“共同作業”を取り入れてみるのも良いでしょう。
会話だけに頼らず、同じものを一緒に見る時間が増えることで、親子の距離が近づきます。
発達障害の子どもにおすすめのアドベントカレンダーの選び方
発達障害やグレーゾーンの子どもが楽しめるアドベントカレンダーを選ぶときは、以下のポイントを考慮すると良いでしょう。
1. 感覚に優しい素材やデザイン
感覚過敏のある子には、刺激の少ない素材やデザインを選びましょう。
発達障害やグレーゾーンの子どもの中には、特定の形や手触りを不快に感じる子もいます。
手や足、顔など、触れる部位によって苦手な感覚が異なる場合もあります。
アドベントカレンダーも、紙や木製、プラスチックなどさまざまです。
選ぶときは、普段から手にしているおもちゃや道具と似た素材を選ぶと失敗しにくいでしょう。
アドベントカレンダーには光や音が出るタイプもあるので、購入前にしっかりと確認しておくことも大切です。
2. サプライズ要素は少なめに
発達障害やグレーゾーンの子どもは、突然の変化や予測できない出来事を苦手とする傾向があります。
「何が出てくるかわからない」サプライズ要素が強すぎると、驚きよりも不安が勝ってしまうこともあります。
そのため、アドベントカレンダーの中身がある程度わかるようにしておくと安心です。
シールや小物など、内容が見通せるものを入れると落ち着いて楽しめます。
子どもと一緒に「どんなテーマにするか」を相談しながら中身を詰めるのもおすすめです。
自分で関わったカレンダーほど、毎日開ける時間が楽しみになりやすくなります。
驚かせるよりも、楽しみを共有することを意識して選ぶのがポイントです。
▼スプランキーの小さいフィギュア24個セット！中身を探している方必見！
3. 視覚的にわかりやすいカレンダー
発達障害やグレーゾーンの子どもの中には、視覚情報から理解するのが得意な子もいます。
数字が大きく、日付がはっきり示されているタイプを選ぶと、開ける順番がわかりやすく安心です。
一方で、日付がランダムに並んだ小窓タイプは理解が追いつかず、すべて開けてしまう恐れがあります。
子どもの特性や年齢に合わせ、視覚で理解しやすいデザインを選ぶと落ち着いて取り組めます。
発達障害の子どもにおすすめアドベントカレンダー
アドベントカレンダーにはさまざまな種類があり、選ぶ際には子どもの特性や興味に合わせたものを選ぶことが重要です。
ここでは、以下のような5つのタイプ別にアドベントカレンダーを紹介します。
- 知育タイプ
- 食品タイプ
- 手作りタイプ
- インテリアタイプ
- おもちゃタイプ
知育タイプのアドベントカレンダー
- 創造性や想像力を高めたい
- 五感遊びや感覚統合に役立つ知育玩具を与えたい
- 興味の幅を広げたい
アドベントカレンダーは、知育玩具として活用できるおもちゃが豊富です。
興味幅を広げられるおもちゃや、発達を促すおもちゃなど、子どもの特徴に合わせて選べます。
子どもと一緒に遊べるおもちゃもあるので、コミュニケーションを図るのにもおすすめです。
1. レゴ(LEGO) シティ アドベントカレンダー2025
レゴの2025年版アドベントカレンダーです。
毎日一つずつ小さなパーツを組み立て、24日はクリスマスで過ごす人々や乗り物が完成します。
手先を使う遊びが得意な子どもに向いており、組み立てる過程で達成感を得られるのも魅力です。
レゴからは、毎年さまざまなジャンルのアドベントカレンダーが発売されています。
アナ雪やハリーポッター、スターウォーズなど、好みのアドベントカレンダーを選べるのも魅力です。
＼ レゴ(LEGO) シティ アドベントカレンダー2025 ／
＼ 【2025年】 レゴ マイクラ・アナ雪・スターウォーズ・ハリポタ ／
2. 【読み聞かせ】メリークリスマス！せかいのめいさくえほん★アドベントカレンダー
ミニ絵本が24冊入ったアドベントカレンダーです。
本の大きさは約10cm。24日の窓だけ特別の15cmの絵本が入っています。
寝る前に1つずつ扉を開け、読み聞かせをしましょう！
クリスマスイブには「クリスマスのまえのよる」を読んで、雰囲気作りをしましょう。
3. 【メイクアップ】女の子の憧れメイクアドベントカレンダー
女の子なら誰もが興味を持つメイク道具のアドベントカレンダーです。
口紅やチークでメイクアップ！ママみたいにきれいになりたい女の子におすすめのお化粧セットです。
道具の使い方や身だしなみの知育としても活用できます。
食品タイプのアドベントカレンダー
- 甘いものが好きな人
- 小物やおもちゃが増えるのは困る
- プチ贅沢なおやつを食べたい
アドベントカレンダーには、クッキーやチョコレートなど、食品が入っている小窓のタイプがあります。
ケーキ屋さんが限定販売するアドベントカレンダーもあり、予約必須の場合も多いです。
美味しいクッキーやチョコレートが食べられるため、子どもだけでなく大人からにも人気があります。
食品を選ぶ際は、アレルギー成分が含まれていないかチェックを忘れずに！
4. 【メリーチョコ】チョコレートのアドベントカレンダー
身近にあるチョコレートのメーカー「メリーチョコレート」のアドベントカレンダーです。
大きさも1口サイズで程よく、子どもに与えたいチョコレートとしても人気があります。
手ごろなコスパなので、自宅用はもちろんプレゼント用としても人気のアドベントカレンダーです。
5. 【2個入り】モロゾフ ホリデースイートカレンダー
モロゾフのチョコレートが入ったアドベントカレンダーです。
1つの小窓から2個ずつチョコレートが出てくるので、2人兄弟の家族に人気があります。
人に分けて喜びを共有する時間にもなるため、親子で楽しむのにもおすすめです。
手作りタイプのアドベントカレンダー
- 子どもと手作りしたい
- 中身を自分でカスタマイズしたい
自分で小さなプレゼントを準備し、子どもの好きなものを詰められる手作りのアドベントカレンダーもおすすめです。
手作りであれば、子どもの好みに合わせた内容にでき、サプライズの度合いを調整できます。
また、触り心地や形をカスタマイズできるので、感覚過敏の子どもにもおすすめです。
6. 【テレビで話題】自分で作るアドベントカレンダー
テレビでも紹介された、自分で中身を入れられるアドベントカレンダーです。
お菓子やおもちゃなど、子どもの好みに合わせたアイテムを自由に入れられます。
「兄弟がいて、それぞれにアドベントカレンダーを用意するのは大変！」という家庭にもおすすめです！
袋は使い回しが効くので、毎年のアドベントカレンダー選びも必要ありません。
＼ 中身はクッキーやチョコ、おもちゃなど自由な組み合わせ自由 ／
7. 【DIYできるチャーム】ペガサスデザインのアドベントカレンダー
おんなの子に人気のペガサスデザインのアイテムが、24個入ったアドベントカレンダーです。
異なる大きさのBOXから、ブレスレットやメガネ、髪留めやリボンなどが出てきます。
DIYできるチャームもあるので、オリジナルの作品を作る楽しみも味わえます。
インテリアタイプのアドベントカレンダー
- クリスマス感を演出したい
- 見た目が可愛いタイプが好き
- 来年も使い回したい
クリスマスツリーだと破損や転倒のリスクがある家庭には、インテリアタイプのアドベントカレンダーがおすすめです。
木製の肌触りの良いものや、ナチュラルカラーの物も多く、視覚的に刺激が少ないタイプが豊富です。
また、ライトアップできる美しいデザインのアドベントカレンダーもあり、ツリーの出せない家庭やインテリアとしてもおすすめ。
来年に使い回しができるタイプも多いため、毎年楽しみたい家庭のもピッタリです。
8. 【木製飾り】Meri Meri 木製アドベントカレンダー
「Meri Meri（めりめり）」は、アメリカで人気の高いパーティーブランドです。
複数の木製アドベントカレンダーを発売しているカレンダーで、温かみのあるパーツが1つずつ小窓から出てきます。
飾り方は自由で、玄関やリビングなど好きな場所へバラバラに飾ることも可能です。
クリスマス当日は、クリスマスディナーと一緒に並べてみましょう！
可愛い木製のトランクケース付なので、来年までキレイな状態で保管ができます。
9. 【ヨーロッパで人気】ウッドファンタジー クリスマスアドベントカレンダー
「ウッドファンタジー クリスマスアドベントカレンダー」は、本場ヨーロッパでも高い人気を集めているメーカーが作成しています。
LED搭載でライトアップも可能！
飾るだけでも存在感があり、クリスマス用のディスプレイとしても人気です。
小窓は小さめ。キャンディーやチョコを入れるとちょうど良さそうです。
10. 【コンパクト】置き場に困らないアドベントカレンダー
わずか奥行7センチのアドベントカレンダーです。
狭い棚の上にも飾れるので、置き場に困りません。
こちらも小窓は小さ目なので、キャンディーやチョコレートを入れてみましょう。
クリスマスムードを引き立てるアイテムとしても人気です。
おもちゃタイプのアドベントカレンダー
- おもちゃで遊ばない・興味を示さないことがある
- 好きなものへのこだわりが強い
- クリスマスの楽しみ方を知らない・理解していない
おもちゃタイプのアドベントカレンダーは、子どもの興味を引き付ける効果があります。
とくに、日頃から遊んでいるキャラクターやジャンルのおもちゃを使用することで、「遊ばない」「興味を示さない」というデメリットを補えます。
季節の行事やカレンダーの読み方も重要ですが、「ルールを守って1個ずつ開けていく」という指示を追えるよう働きかけましょう。
11. 【トミカワール】ドアドベントカレンダー
トミカワールドのアドベントカレンダーは、箱を開くとプレイマップとして遊べます。
24個のアイテムを毎日開けていくことで、クリスマス当日には華やかなクリスマスタウンが完成！
クリスマスラッピングカーやクリスマスケーキなど、クリスマスムードを引き立てるプレゼントが満載です。
＼ 【2025年】 トミカワールド アドベンドカレンダー ／
12. 【トミカカーズ】アドベントカレンダー
男の子に人気のトミカシリーズからもアドベントカレンダーが登場。
特性デザインのライトニング・マックイーンとメーターのトミカが2体入っています。
トミカワールドと同じように、箱を開くとプレイマップとしても遊ぶことも可能です。
13. 【働く車】消防車や建設車両のプルバックカー
消防車やレスキュー車、建設車両などが24台入ったアドベントカレンダーです。
電池不要で、後ろに引くと走り出す車は子どもにも大人気。
1台ずつ役割の異なる働く車が出てくるので、本や図鑑を活用しながら「働きや仕事」を学ぶのにもおすすめです。
14. 【機関車トーマス】トーマス アドベントカレンダー クリスマスとなかまたち
ミニサイズのトーマスが24個入ったアドベントカレンダーです。
開けた小窓は、ひもを通してオーナメントとしても使えます。
箱の内部はプレイマットにもなるので、クリスマス当日は走らせて遊ぼう！
アドベントカレンダーを活用してクリスマスまでを楽しもう！
発達障害やグレーゾーンの子どもにとって、クリスマスのような大きなイベントは、時にストレスの原因となる場合もあります。
家庭でイベントを行うと、環境の変化に対応しきれずパニックを引き起こす恐れも否定できません。
そのため、クリスマスを始めとするイベントを行わない家庭もあるでしょう。
しかし、季節を感じることは成長過程において重要なことであり、外の世界に出る準備にもつながります。
とくに、クリスマスは町全体がクリスマスムードに包まれ、視覚や聴覚的な刺激が多くなります。
アドベントカレンダーの活用は、そのような変化を徐々に意識づけるのに効果的です。
子どもの特徴に合わせ、徐々に刺激を与えながら、環境の変化に対応できるスキルを身に付けてあげましょう。
コメント